5 怪しい電話  由希side








ある日の朝だった。







「おはよ~」



と私と陸十君が教室に入ると

朱美がガバッと私に抱きついてきた。



「朱美・・・?」



どこか様子が違う朱美に

心配になってくる私。



「陸十君、少しトイレ行ってくるね」

「おぉ。」

「朱美、話聞くから。ね?」




私が朱美に優しく問いかけると

朱美はコクコク首を動かした。