バンッ








匠君の顔が寸止めで止まった。


保健室の入り口にいたのは

愛しの陸十君だった。





「由希!」

「陸十・・・・君」

「テメェ・・・・」





陸十君は私の上に跨っていた

匠君を殴って私を抱っこした。



「怖か・・ったぁ・・・」

「もう離さねーから」



陸十君は私に優しく言った後

匠君につばを吐いてもう近づくなと

吐き捨てた。