「それは多分幻覚だね・・・」

「幻覚?」

「気持ちが高ぶると変な風になるんだ」

「私は手を滑らせたのを引っ張られたと思ったんだ・・・」

「そういう事かな」







そうなんだ・・・・・

あ、陸十君は・・・・・?



「陸十君は?」

「陸十なら部屋にいるよ・・」

「私行ってくるね!」

「待って」



ガシッ



な・・・・に?

匠君の鋭い目が私を捕えて

離さない・・・・・・。