「これなら俺だけしか見えねーだろ?」

「うん・・・・」






たまにがさっと聞こえたら

私はすぐ前の服にしがみつく。


それだけでも笑われたけど・・・。






7分くらい歩いたら目的地の

奥にある神社に付いた。


お賽銭箱の前には白いユリの花が

まだ10本くらい残っていた。



陸十君が1本摑んで

私にすっと差し出した。



「姫、持ってて」

「ふぁーい・・・・・」




私は陸十君の腕の中で

ユリの花を持って揺られていた。