担任は黒板に『井上 匠』と

そいつの名前を書いた。


教室からはヒソヒソと

話声が聞こえて由希も口が開いている。





「これからクラスの一員だ。よろしくな」




担任が匠というやつの頭をバシッと

思いっきり叩いた。


「って・・・・・・・」


匠はその拍子にメガネがとれて

下にかちゃんと落ちた。








「き、きゃぁぁぁぁぁー!」








そのとたん女子から

悲鳴に近い叫び声が出た。