すると由希はもぞもぞっと動いて

目をゆっくり開けた。



「・・・・・・・・起きた」



俺が声を発すると由希は

ガバッと起き上がって一言。



「白馬の・・・王子様」

「は?」



俺は思わずは?と言ってしまった。


だって俺、どうみても白馬に乗って

あははとか言っているイメージないだろ。



「あ、いえ、あの・・・・・・」

「・・・・・・自分の姿確認すれば」




俺はそう言って椅子に座って

本を取り出した。