でも叫んで何を得するの?







私が嘘をついてるって思われて

私がハブにされるだけじゃん・・。



私は愛するあの人を助けてあげられない。



何も言えないなんて、最低だな・・・・。



「由希・・・・・」

「朱美・・・」




朱美は私の頭に手を乗せて

柔らかく撫でた。



私は何も言えなかった。



だって朱美の撫でる小さい手が

ブルブルと震えていたから・・・。