【完】アイドル彼氏★好きになっちゃった

「オレも同じ。わかった?」


そっか……。そうなんだ。


「私、てっきりホントにキスするときみたいにドキドキするのかって思ってた」


「だ~から、しないっつの。オレがドキドキすんのは、ナナだけ。わかってる?」


「うん、わかってる」


翼は私の頭に手を置くと、ニコッと笑顔になる。


……翼の笑顔が、眩しいや。


私はみんなのアイドルの翼を独り占めできてるんだよね。


そのことだけでも感謝しなくちゃいけないのに、何をつまらないことで悩んでたんだろ。


「さて……と、そろそろ行くかな。誰か来たらヤバいし」


なんて言いながらも、翼は私の手をギュッ握ってくる。


「全然ヤバいって雰囲気じゃないんだけど……」


「バレたらバレたで、もーいいじゃん。交際宣言!みたいな」


ハハッって気楽に笑う翼を見て、私は何だかホッとした。