【完】アイドル彼氏★好きになっちゃった

真っ赤になってると、翼がフッと真面目な顔をした。


「……オレは、ナナがいねーとダメなの。生きていけねーや」


真顔で言われたから、なんだか胸がギュッとしめつけられる。


「…………」


嬉しいんだけど、なんて返していいかわからずに黙ってたら、翼は私の手を握ってきた。



「重かった?」


「えっ、そんなことない」


「嬉しかった?」


「……複雑かな」


そう、複雑なんだよ。


翼とずっと一緒にいたいけど、できない現実。


これからますます忙しくなるだろうし、翼の気持ちがずっと私に向いてるとも限らない。


なんだか……複雑。


「ハハッ、ナナが困ってら」


「ちっ、違うの。翼が……好き過ぎて……なんだか、複雑」


うまく言葉で言い現すことができないよ。


「わけわかんねー。好き過ぎて複雑?」


「うん……」


「あんま難しく考えんなって。オレはナナが好き。ナナもオレが好き。

……想いが通じ合ってるってだけで、すごくねぇ?」