【完】アイドル彼氏★好きになっちゃった

「……変な質問して悪かったな」


「う、ううん。あ……あのね」


ナナのテンションが、一気に低くなった。


「ん……」


「たまに……電話してもいいかな」


ドキッとした。


これって、どーいう意味?


もちろん、友達としてだろーけど、ナナがオレを必要としてくれてるんなら、すげー嬉しい。


「出れるとき少ないかも……」


「わかってる。忙しいもんね」


「そんときは、今日みたくかけ直す。何時までなら起きてる?」


「……2時ぐらい」


「結構遅くまで起きてんだ?」


「うん……」


「……今は?」


「えっ?」


「まだ、眠くない?」


「うん。全然……」


「じゃあさ……ちょっと出てこれねーかな」


なんか、心臓がバクバクいってる。


せっかくここまで来たし……


顔見たい。


やっと今……


ナナのウチの前に、到着したところだった。