次の日の日曜も、朝からバイトが入っていた。
もちろん、栗田さんも。
バイトの合間に話したり、昼休憩に一緒に食事したり。
終わってからも、待っててくれた。
すごーく、いい人。
だけど、なんか決め手がないんだよ。
自分から行くには、好きになる要素が何か欠けてる。
栗田さんのせいというよりかは、自分の問題。
……翼を好きになったときって、何がきっかけだった?
人を好きになる方法さえ、忘れてしまった気がするよ。
そんな私の心に気付くわけもなく、栗田さんはいつものように送ってくれる。
地元の駅に着くと……
なぜか、ふと。
翼とよく待ち合わせをしてた、駅のベンチに目をやった。
……いるわけ、ないのに。
そこには、少し派手な帽子を目深にかぶった男の子が、ベンチに浅く腰をかけて座っていた。
まさかね……。
もちろん、栗田さんも。
バイトの合間に話したり、昼休憩に一緒に食事したり。
終わってからも、待っててくれた。
すごーく、いい人。
だけど、なんか決め手がないんだよ。
自分から行くには、好きになる要素が何か欠けてる。
栗田さんのせいというよりかは、自分の問題。
……翼を好きになったときって、何がきっかけだった?
人を好きになる方法さえ、忘れてしまった気がするよ。
そんな私の心に気付くわけもなく、栗田さんはいつものように送ってくれる。
地元の駅に着くと……
なぜか、ふと。
翼とよく待ち合わせをしてた、駅のベンチに目をやった。
……いるわけ、ないのに。
そこには、少し派手な帽子を目深にかぶった男の子が、ベンチに浅く腰をかけて座っていた。
まさかね……。


