【完】アイドル彼氏★好きになっちゃった

先生は平然としてる。


「芸能科は、普通科とは違うのよ。学業より仕事優先の子だっているんだから」


向井くんに言われ、翼はちょっとムッとした顔をしながら、ケータイをポケットにしまってる。


相変わらず、こっちは見ないんだけど。


「差別かよー。普通科なんかいらねぇみたいな言い方してさ」


「そうは言ってないでしょ」


「アイドルは、堂々と授業サボッていーんだ?うらやまし~な」


向井くんは嫌味をいいながらもニコニコしてるから、先生も戸惑ってる。


そしたら翼が、向井くんに初めて言葉を放った。


「サボッてんのは、お前らだろ……」


久々聞いた翼の口から出たのは、お前ら……っていう、私を向井くんとくくった、軽蔑の言葉。


……また、胸がギュウッてなる。


「うわ、感じわりい!テレビの前と全然違うんだな。」


違う……、きっと、翼は私にイラついてるんだ。