【完】アイドル彼氏★好きになっちゃった

……うっ。


また、ズキッとした。


翼は、私なんて全く気にしてない。


こっちを見ることもなく、携帯をいじっていた。


代わりに私たちを見ていたのは、保健の先生。


「向井くん……授業中でしょ。そのぐらいで抜けてきたの?」


私たちのやり取りを見て、あやしむような表情をしてる。


「すんませーん。口実作りましたっ!実は、好きだった子と同じクラスになったんですよねー」


ちょっと……!翼の前でそんなこと言わないでよっ。


カッと私の顔が赤くなる。


「また赤くなった。かわい~」


向井くんは、私の気持ちなんて知らず、お構いなしにしゃべり続ける。


「向井くん!?もう、授業に戻ろうよ……」


向井くんの腕を引っ張るけど、向井くんは違う方に気を取られていた。


「あーっ、せんせぇ。オレらはケータイ禁止なのに、なんで芸能科のヤツだけ許されんの?」


うわぁ……。


向井くんが、翼の持つケータイを指差してる。