もとから言いたいこと言えないし、こういう時に溜め込む性格だって、わかってたはずなのに。
オレ、全然気付いてやれなかった……。
ナナにばっか変わって欲しい、強くなって欲しいって思って……
自分は忙しいからって、オレは自分から何かしてやれてたかな。
……きっと、大して何もできてなかったはず。
「ナナ……とりあえず、あっちに座ろう」
いつもなら泣きそうになってるはずのナナは、
思い詰めた顔をしたまま、相変わらずオレの顔を見ない。
近くのベンチに座らせ、背中をなでる。
「なんか飲み物買ってこようか」
「ううん、ここにいて……」
ナナはオレの服の裾を、ギュッとつかんだ。
オレ、全然気付いてやれなかった……。
ナナにばっか変わって欲しい、強くなって欲しいって思って……
自分は忙しいからって、オレは自分から何かしてやれてたかな。
……きっと、大して何もできてなかったはず。
「ナナ……とりあえず、あっちに座ろう」
いつもなら泣きそうになってるはずのナナは、
思い詰めた顔をしたまま、相変わらずオレの顔を見ない。
近くのベンチに座らせ、背中をなでる。
「なんか飲み物買ってこようか」
「ううん、ここにいて……」
ナナはオレの服の裾を、ギュッとつかんだ。


