【完】アイドル彼氏★好きになっちゃった

「ちょっと、離れなさいよ、この変態っ!!」


え。


うしろから頭をおもいっきり叩かれ、帽子を取られた。


……ヤバい!


思わず片手で顔を隠すけど、相手は容赦なくオレの手を引っ張る。


「ナナちゃん、大丈夫!?

店長~っ!変質者です!早く来てーっ!!」


……マジかよっ!?


ナナと同じ制服を着た女が、オレの足を蹴って、背中や頭をボカボカたたいてくる。


「……やめてっ、違うの」


ナナがその女を止めようとするも、興奮してて手がつけれない。


「何の騒ぎだ!?」


ヤバい……人が集まってきた。


このままここにいたら、変質者がいたってことより……もっと大変な騒ぎになる。


思わず、その場から逃げるオレ。


あわてて駐車場に戻ると、車には、南さんはいなかった。


マジかよ!


早く、早くしてくれよ。


どこ行った!?