「……!!」


あわててオレを、店の端まで引っ張ってく。


「ちょっと!?こんな所にどうしているの?」


「どーしてんのかって思って?」


「どーしてって……バイト中だから」


「普段、ミニ履かねーのに。オレより他のヤツが先に見るとか、すげぇイヤ」


ナナは恥ずかしそうに、スカートの裾を引っ張る。


「だって……いきなり渡されたんだもん。私だってイヤだよ……」


「……かわいい」


「えっ?」


「抱きしめていー?」


「ダメだよっ。翼ってバレたら大変なことに……」


「知るかよー。つか、わかんねぇし。な、一瞬だけ」


ナナを包み込むようにしてギュッと抱きしめた。


……ナナは、抵抗しないでされるがまま。


そしたら。