【完】アイドル彼氏★好きになっちゃった

「多分。あの人な、オレの事務所の専務。で、姉ちゃんの彼氏」


「あの人なんだ……。カッコいいね」


やっぱそこに目がいくんだ!?


ちょっとジェラシー。


ナナの手をグイッと引っ張り、オレの膝に持ってくる。


「今日は、ありがとな。助かったし……嬉しかった」


「ううん。最近無理してたもんね。……えへへ、こうやって二人でいるの、久々だね」


ま、二人きりじゃねぇけどな。


晴弥さんはこっち見ないつってくれたし、ちょっとぐらいいちゃついてもヘーキかな。


ナナに顔を近付けると、晴弥さんの方を気にしてか、一瞬目を泳がせた。