【完】アイドル彼氏★好きになっちゃった

「香月さ~ん。お願い」


増田くんにギュッと手を握られ、


思わずキュン!


「ホントに知らないから」


「はぁーっ。……ったく、頑固だな」


増田くんは、大きくため息をつく。


「だって、知らない。増田くんのコトだって……今日知ったし」


「は?」


「友達に聞いたんだ。よくモノ撮られるって……。私、そんなコトしないよ。

もし、増田くんに憧れてるなら、困らせるようなコト絶対にしない……」


一瞬増田くんの手が緩んだ隙に、急いで側をすり抜けた。


「……オイ、待てって!!」