【完】アイドル彼氏★好きになっちゃった

『もしもし……』


ケータイを耳にあてる。


『ナナちゃん?初めまして~!』


なんだか軽いノリ。


カッコイイ顔を想像しちゃうような、甘い声で、思わずドキッとしちゃった。


翼に言ったら、怒られそうだけど……。


「初めまして!」


話題も見つからず、それしか返せない。


『未来、学校で楽しそうにやってる?』


「……はい!すごく……。でも違うクラスなんで普段はわかんないですけど。

私と一緒のときはニコニコしてるし。あっ、でも私の方が楽しませてもらってるっていうか」


そこまで言ったら、ブッて笑われた。


……へっ?


『ナナちゃんがいい子そうで安心した。未来と仲良くしてやって』


「はい、もちろんです!!!」