「……はぁ。ちょっと待てな。頭ん中、整理してから話す」


「うん……」


ナナをオレの部屋に入れ、とりあえず向かい合わせんなって、床に座る。


何の話されんのかって、ビクビクしてるナナが目に入ってくる。


嫌いになったとか、全然そういうんじゃねーし。


なんでそーなるかな……。


ナナのことだから、さっき違うって言ったのに、また気にしてそーだよな。


「こっち、来る?」


「……へっ?」


「つーか、来いよ。ほらっ」


ナナを引っ張って、あぐらをかいた上に後ろ向きに座らせた。


この体勢、スキ。


無防備なナナを、後ろからギューッてできっから。


抱きしめると、さっきまで不安そうにしてたナナの頬が、急にピンクに染まった。