そしたら、言う前に小春がしゃべりだした。


「聞いてよぉ。晴弥ったらひどいんだよ?私のかわいい花子の芽をカットするって……うぅっ」


花子とは、小春が大切に育ててる、観葉植物。


まぎらわしーんだよっ!


あんな声出すなっつの……。


怒りを覚えつつも、実際に、エロいことしてなくてよかったとも思うけどな。


オレにはまだ刺激が強い。


……興味はあっけど。


「じゃ、二人で仲良く……」


自分の部屋に入ろうとしたら、晴弥さんに襟首をつかまれた。


「ちょっと待て」


ギクッ。


なんか文句言われんのかな。


「……なんすか?」


「今日は翼に会いにきた。部屋、入るぞ」