【完】アイドル彼氏★好きになっちゃった

学校の帰り、カラオケに直行。


部屋に入った途端、翼は選曲する機械を手渡してきた。


「今日はナナの好きな歌、歌おっかな。適当に入れて」


「珍し~ね。いつも自分の好きな歌ばっかりなのに……」


「ナナが、曲入れねーからだろ。止まんのやだしな……沈黙とか、照れねぇ?」


ドキッ。


照れるよ。


シーンとしたら、どうしたらいいかわかんない。


「……うん、まぁね」


「だろ。ま、たまには沈黙でもいっけど……」


え。


うわ、うわぁ!


翼が、私の肩を抱いてきて……ほっぺに軽くチュッてしてくる。