「……えっ、うわぁなにっ!?増田くん……!!」


思わず、ナナを抱きしめていた。


ギュッとすればするほど、愛しくなる。


「……好き」


あれだけ言えなかった言葉を、簡単に口にすることができた。


それは、あまりに自然で……。


そうだよな。


言わないと、って思いすぎてたから言えなかったんかも。


こういうのって、頭で考えるんじゃなくて、


自然と出るもんなんだな……。


ナナも、オレの背中に腕をまわして、軽くキュッとしてきた。


少し顔を離すと、目をギュッとつぶって……かなり真っ赤な顔してる。


かわいーな。


今まで、オレってかなりもったいないことしてたかも……。