「私も、すごく楽しい!……次のデートは、増田くんの行きたい所に行こうねっ」


ナナ、真っ赤な顔を隠したいのか、ぎこちない動きでオレの先を歩いていく。


しかも、次のデートって。


なんだ、アレ。


かわいすぎんな。


「またココでもいーけど?」


近寄って行って、うしろから顔をのぞきこむ。


そして、さりげなく手を握った。


驚いたナナの顔、目が潤んでて、チョーかわいい。


「まっ……増田くん、動物園好きになった!?」


手つないだことに動揺してんだろーけど、


ナナは、直接的にはそう言ってこない。


こーいうときは、やたらテンションが高くなんだな。


つーか、動物が好きってより、


ナナが好き。