【完】アイドル彼氏★好きになっちゃった

「ふ~ん。で、書いてやんだ?」


「うん。男子っていつもそうだよ。私に任せっきり。ていうか、私だから言いやすいのかも」


「調子のってんなー。オレがなんか言ってやろっか」


「そんな、いいよ。文章書くの好きだし……。それに、大したこと書かないもん」


そーか、そーか。


これにこじつけ、アイツに文句言いたいだけだったんだけど、香月がそう言うならやめとこーか。


「な。手紙のことなんだけどさ」


「週に2回とかじゃなく、もっとしたい……とか図々しい?」


「えぇっ!?」


「だってな。ケータイ持ってねぇよな。香月ともっと話したいけど、こーいうのヤなんだろ?」


香月はオレと話しながらも、うしろからの女子の視線を気にしてるのがバレバレ。


目ぇ泳いでっし。