【完】アイドル彼氏★好きになっちゃった

「香月、ちょっとこっち来て」


「えぇっ!?」


クラスの女子が叫ぶのと共に、香月も大きな声をあげビビってる。


構わず腕を取り、引きずるように香月を廊下へと連れ出した。


「まっ、増田くん。こんなの困る……」


困るとか言いつつ、抵抗力の弱い香月。


このままみんなの前で抱きしめたっていーんだけど……


そんなことしたら、泣きそうだな。


今にも泣きそうな顔してっし。


目ぇウルウルで顔真っ赤で、かわいい……。


窓際まで追いつめ、香月の前に立つ。


「あのさー、今ってアイツとなんの話?」


「へっ?あぁ、今日日直だから。日誌書いてって言われてただけ……」


それであの反応かよ……。先が思いやられんな。