「翔〜、暇そうだな」 教室で机に突っ伏していると、悠斗が前の席に腰かけてきた。 「雪乃ちゃん、まだ実家にいるの?」 「あぁ」 「会えなくて寂しいわけだ」 ニヤッと楽しそうに笑う悠斗。 雪乃ちゃんは婚約発表の準備の為、実家に戻ることになった。 親父に報告した日から一週間経ち、一週間後に婚約パーティーすることになっている。 俺らが婚約を認めようが認めまいが無視して、婚約パーティーの話は進んでたらしい。