「もうお前鈍感すぎ無防備すぎ。俺、いつも余裕ないのに」


 「う、そ。光輝はいつだって、余裕じゃん・・・」





 「お前が合コンいったり、ああやって他の男にちょっかいだされてんの、すごい腹立つ」


 「あたしだって、光輝、女友達多いし・・・白石さんと仲よさげだし・・・」





 


 ずっと気付かなかったけど、ココ思い出の公園じゃん。


 小学校までずっとココで遊んでた、あたしたち。

 
 あたしたちが初めて出会った場所でもある。



 「あいつらなんて恋愛対象外。白石のことなんて眼中にねえよ。あいつが勝手に付きまとってくるだけ」


 「俺はいつだって、みくだけ」




 そんな嬉しいこと言われたら涙止まんないよ。
 

 光輝はそんなあたしの涙をぬぐってくれた。



 「みく大好き。もう離さねえから」


 そう言って、しょっぱいけど甘いキスをくれた。