私は産婦人科医の腕でヒョイと抱えられ、母親のそばに預けられた。 息切れしてる母親の顔は、安堵の表情を浮かべながらも大きなため息をついた。 「元気そうでよかった。」 母は他に褒めることがないかのようにそう言った。 私は咳ばらいをし、もう一度「オギャー!」と泣いた。 「元気な泣き声ですね」 産婦人科医は他に褒めることがないかのようにそう言った。