母は手を止めた。そして腰を抜かした。 当たり前だ。生まれて1、2か月の赤ん坊が話したんだから。 私は続けた。 「もっと生きたい。母さんにもっと愛されたい。力一杯抱き締めてよ!ねぇ、おかあさん!生きたいんだよ、もっともっと」 母はポカンと開けた口を閉じると、灰皿を置き、私を力一杯抱き締めた。 「ごめんね。祐一郎。」 母は泣いていた。 「ありがとう、母さん。」 私がそう言うと目の前が真っ暗になった。闇に包まれた。