時計の針は17時半を廻っていた 私はこの季節のこの時間が大好きだ。青から赤に変わる空と空気の匂いが、古ぼけた記憶を優しく包み込む。 少しの期間だったけど大切な人と過ごせた記憶は宝物なんだ しかし、私の手は汚れてしまった。それは誰のせいでもない。自分のせい。 でも心だけは汚れてはいない…