キスしたくなる唇に。


とくに花火なんて興味がなかったから、あたしはお構いなく顔を腕のなかにうずくめた。




「…先輩、何か知ってたんじゃないですか…?」



あたしは自然と自分からでた言葉に、自分で不思議に思った。



「…うん。まあね。…俺、彼のお姉さんと付き合ってたし」


「え………」

「…1年のころ、ね。俺が告った。ちなみに当時彼女は3年生」



先輩はいつものポーカーフェイスを崩さず、上を向く。


そしてうつむきながらも驚愕の表情に一人なる。