そんな中、部屋の壁にかかっている時計がカチッと音を立てて針が動き、 それに増して、キスの回数も増える。 あたしの意識はすでにもうろうとして、唇が離れてからも先輩が耳の辺りを指と唇で軽く触れるものだからくすぐったくて体をそらした。 「……ひ…っ」 思わず変な声が出る。 「最初に会った時から興味がわいたんだよねぇ…」 先輩が耳元でまたささやくもんだから、あたしは目を細める。