先輩はまたいつもの胡散臭い笑顔をあたしに向けると、無条件にオレンジジュースを手渡した。 「あ、ありがとうございます…」 そういえば好きなジュース覚えられた。 「よく入ってこれましたね」 「先生がどうぞって」 先生もこの胡散臭い笑顔に…。 先輩はあきらかに反省してないような表情で、あたしが寝ているベットの上に腰掛けた。 あたしはすでにどんな反応をして良いかわからず、とりあえず静かに瞼を落としておいた。