先輩が寝てからすでに10分。 …そろそろあたしも帰りたい。とか思う。 あたしは先輩の握力が少し弱まってきたのを見て再び立ち上がる。 「先輩、おやすみなさい。…えと、また学校で」 そう言って、解けかけていた先輩の指を引き剥がす。 そしてあたしは静かに玄関の方向につま先を向け、片足ずつ踏み込む。 いくらなんでも起こしたら悪いよなあ。