結局、きっと…好き。


それでもクラブや委員会でお世話になった先輩を見送るため、お礼や挨拶をしたくて花束を持って体育館の外で待つ1年生がいると聞いていた。


だから私もそれに混じってナツメくんの最後の勇姿を見送ろうと密かに計画していたのに。


それを来るなだなんて、ひど過ぎるっ!!


「お前…泣くだろ?」


「…え?」


「卒業して行く俺らを見送りながら泣くんじゃねぇの?

『もう会えない〜』とか『寂しい〜』とか言って、ビービー泣くだろ?」


「そんなこと……っ!!」


……ないっ!!…とは言いきれないかも。

だって現に今、寂しいって言っちゃったし。


その場の雰囲気に流され、もしくはもらい泣きとかして泣いてる可能性は十二分にある。


痛いところを突かれ、うぐっ…!と閉口した私を見てナツメくんはやれやれと頭を振った。