結局、きっと…好き。


だからかな…?

そんな初めて見るナツメくんはまるで私に気を許してくれたような気がして…本音を口にしてしまった。


「先輩が……いなくなったら寂しい…」


だけどその言葉を口にしてしまったことを死ぬほど後悔した。


私がついポロ…っとこぼしてしまったその言葉は、しっかりとナツメくんの耳に届いていて。


ナツメくんは困ったような顔をした。


困った顔をして、それからさっきの無邪気さなんて消え失せいつもの涼しい顔で私を真っ直ぐ見つめると…


「卒業式、絶対来るな」


……なんとも無慈悲なお言葉を浴びせられた。


「な、何でですかっ!?」


元々、1年生は卒業式に参列しない。

2年生が在校生として参加し、卒業生の父兄や先生達が体育館に犇めき合うため1年生は不参加なのだ。