結局、きっと…好き。


なんだよって顔しながらも私が駆け寄るのを待ってくれた。


「見てっっ!!77点っ!」


誇らしげにナツメくんの目の前に翳した答案用紙。


自信満々に、褒めてくれと言わんばかりに満面の笑みで私は見せたんだけど、ナツメくんは呆れた顔して私を見るだけだった。


「俺が教えたんだから当たり前だろ?

てゆうか、あんだけ教えたのに何で100点じゃないんだよって感じだけどな」


「で、でもっ!頑張ったでしょう!?

てゆうか、かなりの進歩だしっ!短期育成、大成功って感じだしっ!」


褒めてくれないナツメくんにイラッてしたものの、お礼を言いたくて追いかけてきたことを思い出したから急いで付け足した。


「あ、そうだった!

先輩、ありがとございました。おかげで合格できました」