結局、きっと…好き。


「……え?」


「この前修学旅行に行ったから。その時のお土産です。

それから…少し早いけどチョコです。疲れてる時は甘いのがいいらしいですけど…ナツメくん甘いの苦手って言ってたから苦いのにしときました」


よく考えたらナツメくんにプレゼントってこれが初めてで。


それを意識しちゃったら急に恥ずかしくなっちゃって。はにかみながら早口にまくしたてながら渡した。


そんな私にナツメくんは一瞬キョトンッとした顔をして。でも…


「…………サンキュー」


そう言って受け取ってくれた。


でもナツメくんもちょっと照れてたのか、そそくさとポケットにしまった。


何かお互い妙に照れちゃって。その日はあんまり会話が弾まなかった。


…てゆうか、いつも私がしゃべってるだけだから私が黙れば会話がなくて当たり前か…。