結局、きっと…好き。


だけど私としてもあの日のことは忘れたい過去だし、何より今から勉強を教えてもらわなきゃいけないし気まずくなりたくないから「…はい」とだけ答えておいた。


それからはお互い余計なことは何も話さず、勉強に集中。


私は理数系が壊滅的で、しょうもない計算ミスやもったいないミスが多いそうだ。


それは自分でもわかってたんだけど、ナツメくんにも指摘されて。


「うちの高校はそんなに馬鹿じゃないし、ここに入れたんだしそんなに頭悪くないんだろ?

落ち着いてやれば大丈夫だよ」


そう言ってくれたけど…。勉強が始まって1時間が過ぎる頃…。


「バカかっ!?
何回言えばわかんだよっ!」


「お前、頭悪いにも限度があんぞっ!」


…罵声ばかり浴びせられる始末。


…………本気で帰りたい。