あたしは拓也くんの声に振り向かないまま、走ってその場をあとにした。



いつからあたしは、こんなにすぐ行動するようになったんだろう?

…恋ってすごい。

あたしは陸久の家に向かう間、そんなことを考えてた。

陸久、待っててね…。