どうせ邪魔なんでしょ?

あたしだって、母親がいる場所なんて嫌だし。


「あ、そうだ~」


リビングを出ようとしたあたしを、母親が呼び止めた。


「なに?早く行きたいんだけど」

「昨日、あの子に会ったわよ」

「…あの子?」