離れたくない。

このまま抱きしめててほしい。

そう思ってても最悪な形で、抱きしめられていた陸久の腕が離された…。


「…あんたの彼氏?」


玄関のドアを開けたまま抱きしめられていたあたしは、この声によって…。

陸久の腕は、いとも簡単に離れた。



声の主は、母親だった…。