「よく分かんないんだけど、ドキドキするの…」

「ドキドキ?」

「目が合うだけでドキッとしたりして、話しかけるだけでもドキドキしてて…」


優子さんはあたしの話を聞きながら、『うん、うん』と頷いてくれてた。


「何でドキドキなんてしてるんだろうって思っても、止まらなくて…何だろう、これ」