「陸久、今日はありがとね。おやすみ」

「…おぅ」


千春の『おやすみ』を聞いて、部屋の電気を消した。

でも、眠りになんてつけるはずがなかった。

千春が小さな声で言った、さっきの言葉…。



『…あたしの母親も、あんなお母さんだったらよかったのに』