そこで終わり




「俺は逃げてたんだ」



ポツリポツリと話し出す
わたしを胸に抱いたまま




「愛結が…いなくなってから…亜深にどう接したらいいのかわからなくなった



次第に亜深は仕事を
再開しだして
俺も仕事に逃げた」



総はわたしを胸から外し
顔を見つめながら



「ごめん…向き合わなきゃいけなかったんだ。
亜深と愛結に。」



苦しそうに、総は言った
何度も、



ごめん