「なんで?なに企んでるの?」 あたしを待ってるって…期待させんな、バカ! 「なんも企んでねーよ。話あんの。」 ふっと笑いながらあたしの目の前に立った。 「話…?」 冷静になれ!落ち着け、あたし! 「好きだ、バカ。付き合え!」 …………うそ。 「なによ、えらそうに…」 「嫌いなら嫌いでいい。返事待ってる。」 そういって一方的に話を終わらせて帰ろうとする。 「待って!」 気づけばそう叫んで、上村の腕を掴んでしまった。