これは翔太がくれたチャンスかもしれない。 このチャンスにかけてみよう。 さっきのうじうじが嘘のように、わけのわからない勇気が生まれた。 机にかばんをおいてその上にうつぶせになって道上をまった。 心臓が早くなるのが分かった。 ドクンドクンと大きく。 俺は今、生まれて初めての告白をしようとしている。 翔太からメールが来た。 『がんばれ』その一言だけ。 『おう』と一言だけ返した。