―――涼平さんの息が首筋にかかる。
その瞬間、全身が粟立ち心臓がうるさいほど騒ぎ出した。


………課長!


高野課長!
課長、助けて!!


私は心の中でそう叫びながら、観念するかのように目を閉じて唇をかみしめた。



「………この白い肌にいっぱい痕をつけてあげようね」


そう、呟いたのが聞こえた次の瞬間だった。








「―――――詩穂!」


そう叫ぶ声とともに打ち合わせ室のドアが開き、息の乱れた高野課長が入ってきた。