私が先輩のそばに寄ると、先輩はさっきまでの笑顔を一転冷ややかな表情に変えた。



「…ついて来て」


私はその変化にドキッとしながらも、静かに先輩の後に付いていく。


先輩が向かった先は普段あまり誰も使わない小さな会議室。
私は先輩の入った後に会議室に入り、先輩がなにを話すのか待った。




「―――高野さんともうヤっちゃった?」


しばらく無言が続いたあと、先輩の口から出たのはそんな一言。


私はしばらく意味が分からず返事を返すことができなかった。